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Web系エンジニアが行政書士を目指すブログ

アラサー既婚(元)Web/アプリエンジニア兼デザイナーが行政書士を目指す

基礎法学 [1] 法体系論の基礎

法の原則

法とは?

  • 共同生活を営んでいくためには各人を規律する秩序が必要であり、その秩序を形成するものが社会規範(ルール)である
  • 法は「国家によって設定され、強行される(サンクション = 制裁を伴う)」点が、他の規範(道徳、宗教、習慣法など)と異なる

法の原則

  • 法の規定する基準は一般的・抽象的でなければならない
  • 法の要件と効果は可能な限り明確かつ具体的でなければならない

法の目的

  1. 正義の実現
  2. 社会の秩序維持・発展
  3. 法的安定の実現

法と道徳

共通点

社会生活における人の行為の規範(社会規範)である

相違点

道徳
理念 正義
目的 社会秩序の維持 正しい人格の形成
強制対象 人の外的行為 人の内面
内容の明確性 明確であり、原則条文の形で規定される 不明確
強制力 国家権力により支えられる 人の良心に支えられる

不一致

  • 道徳を前提とした法もある
  • 時効制度など、道徳に反する法もある
  • 道路交通法など、道徳に無色な法もある

自然法論と法実証主義

自然法論とは

法と道徳を関連付けており、自然法に反する法律は原則法的効力を持たず、それに従う義務もない、とする考え方。
「悪法は法にあらず」

実証主義とは

法と道徳を区別しており、自然法の存在は否定され、人間が作った法律のみが法である、とする考え方。
「悪法もまた法なり」

自然法
神の意志、人間の理性や本性に基いており、人間の勝手には動かすことができない原則

法律の意義、限界、修正

法律とは

  • 形式的定義
    • 国会の制定する法規範
  • 実質的定義
    • 国民の権利を制限し義務を課す、一般的・抽象的規範

限界と修正

原則: 国民を律するのは国会制定の法律だけである <憲法第41条>

限界 修正 具体例
一定期間・特定数の人間だけの話合いである国会だけでは、物理(量)的な限界がある 行政機関へ細則を委任 命令政令内閣府省令など)
全国一律の基準だけでは秩序維持の限界がある 地方自治 条例
国内のルールだけでは他国との秩序が図れない 国家間の合意が必要 条約
法律問題で争いが起きた場合に、公正なアンパイアが必要 専門の法律裁定機関(裁判所)による法解釈の集積 判例
法律に規定されていない人々に根付くルール 習慣法条理
法律での規制に向かないもの 各機関に沿った自主的ルールの制定 最高裁判所規則議院規則

法規範適用の原則(一般的法規範の原則)

後方上位の原則

時間的に後のものが先のものより優先される。

新法 > 旧法

特別法優越の原則

特別法が一般法に優先される。

特別法 > 一般法

後方上位の原則と特別法優越の原則

一般法と特別法の関係においては、時間の先後は問題とならない。

特別法優越の原則 > 後方上位の原則

形式的効力の優越の原則

法形式によって優先度が異なる。

憲法 > 条約 > 法律 > 命令(政令 > 府令・省令)・規則 > 条例