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Web系エンジニアが行政書士を目指すブログ

アラサー既婚(元)Web/アプリエンジニア兼デザイナーが行政書士を目指す

民法 [6] 第1編 総則 - 法律行為

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意思表示

一定の法律行為における、外部への意思の表明のこと。
意思の不存在や瑕疵ある意思表示の場合、その法律行為を取消し・無効とすることにより、表意者の保護と相手方の保護との調整を図っている。

意思表示の過程

  1. 動機(◯◯が欲しいと思うこと)
  2. 内心的効果意思(◯◯を購入しようと考えること)
  3. 表示意思(店員に◯◯を購入したいと告げようと思うこと)
  4. 表示行為(店員に◯◯を購入したいと告げる行為)

心裡留保

真意でないと知りながらする意思表示民法93条。嘘をつくこと。

効果

嘘をついた本人を保護する必要はないため、原則として有効民法93条
ただし例外的に、相手方が悪意、または有過失の場合に限り、その意思表示は無効とされる。民法93条但書

善意の第三者との関係

民法93条に規定はないが、通説的見解によると、民法94条2項を類推適用し、善意の第三者に対する心裡留保による無効は対抗できないとされる。

虚偽表示

相手方と通じて、真意ではない意思表示をすること。民法94条

効果

意思表示が嘘であることが分かっているので、原則として、当事者間では無効とされる。

善意の第三者との関係

善意の第三者への無効は対抗できない。民法94条2項

錯誤

表示行為から推測される意思(表示上の効果意思)と内心的効果意思とが一致していない場合で、かつ、それを表意者が知らないこと。
錯誤の成立には、

  • 法律行為の「要素」に錯誤があること
  • 表意者に重大な過失がないこと

が要件とされている。

効果

極めて取消しに近い性質を有する無効とされる。
無効主張できる者が、原則として本人に限られる。

錯誤の種類

表示の錯誤

単なる言い間違いや書き間違い。

内容の錯誤

思い違い。勘違い。ある商品 甲 を、ずっと欲しかった別の商品 乙 と思い込んで購入するような、内心的効果意思と表示行為にズレがある場合。

動機の錯誤

表示行為と内心的効果意思は一致しているが、その内心的効果意思を形成するに至った動機に錯誤がある場合。
判例では、その錯誤が明示または黙字にでも表示されて意思表示の内容となっている場合、動機の錯誤を認め無効主張できるとされる。

詐欺

欺罔行為(騙す行為)によって相手方を錯誤に陥れ、それによって意思表示させること。

効果

取消可能。

善意の第三者との関係

善意の第三者には対抗できない。

脅迫

他人に畏怖を与え、それによって意思を決定、表現させようとして害悪を告知すること。

効果

取消可能。

第三者との関係

すべての第三者に対抗可能。

意思表示のまとめ

種類 意義 効果 第三者との関係
心裡留保 自分1人で嘘をつくこと 原則有効
相手方が悪意である場合のみ無効
善意の第三者には対抗不可
虚偽表示 2人で嘘をつくこと 無効 善意の第三者には対抗不可
錯誤 勘違いすること 重過失がなく要素の錯誤である場合、無効
詐欺 他人に騙されること 取消可能 善意の第三者には対抗不可
脅迫 他人に脅されること 取消可能 すべての第三者に対抗可能