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Web系エンジニアが行政書士を目指すブログ

アラサー既婚(元)Web/アプリエンジニア兼デザイナーが行政書士を目指す

民法 [34] 第3編 債権 - 不法行為

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不法行為の類型

不法行為は一般的不法行為と、それをベースとした様々な類型の不法行為からなる。

一般的不法行為

意義

不法行為とは、他人の権利や利益に対して不法に損害を与えた場合には、その賠償をしなければならない、という制度。民法709条
契約によらず債権債務を発生させる。

要件

  1. 加害者に責任能力がある
  2. 加害者に故意または過失がある
  3. 加害行為が違法である
  4. 損害が発生した
  5. 加害行為と損害との間に因果関係がある

効果

不法行為が認められると、被害者は加害者に対して損害賠償請求権を取得し、自己に発生した損害(財産的損害および精神的損害)について賠償請求できる。

賠償請求の方法

原則として金銭賠償による。
精神的損害による賠償も、金銭に換算して請求することになる。

名誉または信用が毀損された場合、金銭賠償の他に名誉回復のための謝罪広告の掲載を命じることができる。

損害賠償の算定

損害の公平な分担という見地から、過失相殺制度が認められる。民法722条
過失を考慮するか否かは、裁判官の裁量に委ねられている。また、過失相殺による全額免除は認められない

損害賠償請求権の権利行使期間

不法行為の時から20年被害者またはその法定代理人が損害および加害者を知った時から3年、権利を行使しない場合は消滅時効にかかる。民法724年

監督者責任

意義と要件

加害行為をした者が責任能力を欠く(未成年者または精神障害者)場合、その責任無能力者を監督する法定の義務を負う者(親権者、後見人など)や、監督義務者に代わって監督する者(幼稚園の保育士、学校の教諭など)が、賠償責任を負うものとした。民法714条
ただし、監督義務者がその義務を怠らなかったとき、またはその義務を怠らなくても損害が生じるべきであったときは、損害賠償責任を負わない。

使用者責任

意義

被用者が使用者の事業を執行するにつき、第三者に損害を与えた場合、原則として使用者にその損害賠償責任を追わせる。民法715条

要件

  1. 使用者と被用者の間に使用関係がある
  2. 被用者が使用者の事業の執行につき第三者に損害を与えた
  3. 被用者の行為が一般的不法行為の要件を満たす

注文者責任

意義

請負契約において、注文者の注文・指図に過失がない限り、請負人が仕事について第三者に加えた損害について、注文者は賠償責任を負わない。民法716条

工作物責任

意義

土地の工作物の占有者は、工作物の設置・保存の瑕疵による損害の発生につき注意義務違反がある場合に損害賠償責任を負う。
工作物の所有者は、瑕疵による損害につき無過失責任を負う。民法717条

責任の内容

第1次的には占有者が損害賠償責任を負うが、義務違反がないことを立証すれば、責任を免れる
占有者が無過失を立証したことにより免責された場合、所有者が無過失責任を負う。

動物占有者の責任

意義

動物の占有者または占有者に代わって管理する者は、その動物の保管についての注意義務に違反していないことを立証しない限り、損害賠償責任を負う。民法718条

共同不法行為責任

意義

複数人不法行為が相互に関連共同してひとつの違法行為を構成する場合、共同行為者全員が連帯して損害賠償責任を負う。民法719条1項 前段
誰の加害行為により損害が発生したかを具体的に立証できない場合においても、共同不法行為が成立する場合、共同行為者全員が連帯して損害賠償責任を負う。民法719条1項 後段

効果

加害行為を行った者は連帯して損害賠償責任を負い、各債務は不真正連帯債務となる。