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民法 [40] 第5編 相続

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相続

意義

特定の自然人が死亡した場合に、その者の有する権利・義務がその者と一定の関係にある者に承継されること。

相続回復請求権民法884条

不真正相続人(表見相続人・詐称相続人)が相続の目的たる権利を侵害している場合に、真正相続人がその侵害を排除し、相続財産を回復するために設けられた制度。
相続人またはその法定代理人が、相続権を侵害された事実を知った時から5年、または相続開始の時から20年経過した時に消滅時効にかかる。

相続に対する相続人の態度

相続についても、相続人の自由な意思を尊重することとし、相続の効果を

  1. 単純承認民法920条
  2. 限定承認民法922条
  3. 放棄民法938条

の中から自由に選択することができる。
なお、熟慮期間として、相続の開始のあったことを知った時から3ヶ月間は選択を留保できる。

単純承認

被相続人の権利義務を無制限・無条件に承継することを内容として、相続を承認する相続形態。
限定承認も放棄もせず熟慮期間を過ぎた場合、単純承認したものとみなされる。

限定承認

相続で得た財産の限度においてのみ非相続人の債権および遺贈を弁済すべきことを留保して、相続の承認をする相続形態。
相続人が複数人いる場合、共同相続人の全員が共同した場合のみ、限定承認とすることができる。

放棄

相続の効果を確定的に拒絶し、初めから相続人でなかったのと同様の効果を生じさせる。

相続人の確定

胎児の相続権民法886条

原則として、相続人は相続開始の時に権利能力者として存在していなければならない(同時存在の原則)が、相続開始の時に胎児だった者については、相続に関しては既に生まれたものとみなす。

相続人の範囲と順位

相続人には、血族相続人配偶者相続人がおり、血族相続人にはさらに、直系尊属、および兄弟姉妹がある。

相続の順位は、まず、被相続人の配偶者が、血族相続人とは別に、常にそれと並んで相続人となる。民法890条

次に、血族相続人の順位について、第1順位の相続人は被相続人の子となる。民法887条

続く第2順位は直系尊属で、第1順位の子およびその代襲者がいない場合、相続人となる。民法889条

第3順位は兄弟姉妹で、第1, 第2順位の相続人がいない場合にのみ、相続人となる。民法889条

代襲相続

相続開始以前に、相続人となるべき子または兄弟姉妹が死亡し、または相続権を失った場合において、その者の直系卑属がその者に代わって同一順位で相続人となり、その者が受けるはずだった相続分を承継する制度。民法887条2項

相続人確定の流れ

  1. 一方の配偶者がいれば、常に相続人となる
    • 内縁の妻は含まれない
  2. 子どもがいる場合、子どもが相続人になる
    • 養子、胎児、婚外子も含まれる
    • 子どもが死亡している場合、または廃除によって相続権を失った場合、その子ども(孫)が代襲相続により相続人になる
    • 代襲相続は、子どもが相続を放棄した場合には生じない
  3. 子どもがいない場合、直系尊属(親族、祖父母)が相続人になる
  4. 子ども、直系尊属がいない場合、兄弟姉妹が相続人になる

相続人になれない者

相続欠格民法891条

一定の重大な自由が存在するため、その者に相続させることが妥当ではないとして、被相続人の意思を問わず、法律上当然に相続人たる資格を奪う制度。

廃除民法892条

相続欠格に該当するほどではないが、一定の事由により、被相続人が推定相続人に相続させることを欲せず、またそれが妥当とされるような事情がある場合に、被相続人の意思により推定相続人の相続にたる資格を奪う制度。